日本中國學會

The Sinological Society of Japan

『研究集録』

本学会では、若手に対する門戸を広げるために2011年3月26日に「第一回若手シンポジウム」を開催し、その成果として『中國學の新局面 : 日本中國學會第一回若手シンポジウム論文集』を刊行した。

第二回は「次世代シンポジウム」の名のもとに2013年10月14日に開催した。次世代と名称を改めたのは、年齢を問わず次世代を見据えた意欲的な発表を期待したからである。第三回は2016年10月9日の大会時にパネルディスカッションの方式で行った。第四回も第三回と同じ方式で、2017年10月8日に開催する。今後も運営に検討を加えつつ継続し、成果を公表していく予定である。

ここに掲載するのは、第一回の若手シンポジウムの際の論文集、第三回以後のパネルディスカッションの成果を論文化した『研究集録』である。いずれも学会の審査を通しているが、『学会報』掲載論文に求められる完成度にはこだわらず、未来を切り開く意欲を尊重している。また、若手をはじめ次世代の学界を担う研究者の発表の場の提供も図っている。

2017年10月1日
日本中國學會

| 2012年度 | 2017年度 | 2018年度 |  2019年度 |


2012年度『研究集録』

第一回若手シンポジウム論文集「中國學の新局面」目次
鈴木 達明   先秦兵書における「黄老化」について ――『六韜』を中心として――
平澤  歩   洪範五行伝と時令
島田  悠   西晉における都督・都尉・校尉と州郡県の関係
佐々木 聡   『白澤圖』をめぐる辟邪文化の変遷と受容
渡邉 登紀   陶淵明のトポス ――「桃花源」と「田園」――
和久  希   「辞人」の位置 ――沈約『宋書』謝霊運伝論考――
池田 恭哉   北朝と隠逸
村田 みお   六朝隋唐期の佛典書寫をめぐる思想的考察
洲脇 武志   顏師古校注『漢書』と敦煌本『漢書集解』
新田 元規   宋元春秋學における「以夏時冠周月」説
田中 有紀   明代樂論に見る「朱子學的樂律論」の變容 ――「往而復返」と「禮失求諸野」
川  浩二   天一閣博物館蔵『国朝英烈伝』と『皇明英烈伝』
森中 美樹   「無能」から見た『紅楼夢』の構造
高山 大毅   田中江南の投壺復興 ――徂徠学のゆくえ――
小野 泰教   郭嵩燾の『荘子』解釈 ――郭象「自得」「独化」への批判とその背景――
徐 暁 紅   一九二〇年代における施蟄存の文学社団活動をめぐって ――蘭社から水沫社まで――
裴   亮   文学研究会「広州分会」の実像 ――機関誌『文学』の発見をめぐって――


2017年度『研究集録』

2017年度『研究集録』表紙・目次・奥付

[思想]松野敏之グループ
松野グループ序言   「孝」の物語~中国近世・日本近世の事例
松野 敏之   唐宋における「孝感」物語
青木 洋司   南宋末における『論語集註』学而篇「孝弟也者、其為仁之本与」解釈
原信太郎アレシャンドレ   明代における『論語』学而篇「孝弟也者、其為仁之本与」章解釈 ――陽明学者を中心として――
許 家 晟   花咲く「孝」 ――江戸初期をめぐって――

[文学1]野村鮎子グループ
野村鮎子・田口一郎・和泉ひとみ・松村昂   詩人の傳記と批評はどのように形づくられるか ――『列朝詩集小傳』を例に――

[文学2]浅見洋二グループ
浅見グループ序言   中国古典における精読の探求
狩野  雄   谷と蘭 ――陸機「贈潘尼詩」をめぐって
遠藤 星希   李賀「金銅仙人辭漢歌」の詩句「天若有情天亦老」が意味するもの
甲斐 雄一   連作詩の精読 ――陸游「菴中晨起書触目」四首の分析を通して――


2018年度『研究集録』

2018年度『研究集録』表紙・目次・奥付
序言      表象文化研究の試み–中国映画研究のおもしろさ
松村 茂樹   現代中国映画におけるレジェンドへの反発と回帰」
蓋 曉星    中国映画における女子大生の宿舎文化 ――八〇年代以降を中心に
徐 子怡    村上春樹原作『ノルウェイの森』の映像化、および同映画の中国における上映後の変容


2019年度『研究集録』

2019年度『研究集録』表紙・目次・奥付

[文学1]佐藤大志グループ
佐藤大志・陳翀・中木愛・高西成介・川島優子
いま『文選』を読む―中国古典文学の規範とその距離

[文学2]小松謙グループ
小松グループ序言   武人・武官と文学
小松 謙   武人・武官と文学
井口 千雪  武定侯郭勛と通俗白話歴史小説
松浦 智子  武人の物語と現実社会の動き―還流する虚構と現実―
岡崎 由美  演じる武芸、物語る身体―武芸・芸能・武戯