日本中國學會

The Sinological Society of Japan

ご挨拶

日本中国学会理事長
(令和3・4年度)
大木 康

 日本中国学会は1949年に設立され、2018年に創立70周年を迎えました。現在およそ1600名の会員を擁する日本を代表する中国研究者の学会で、会員の多くは、古代から現代にいたる中国の哲学、文学、語学、および日本漢学を研究する日本各地の大学の関係学科教員および大学院生です。

 学会の活動としては、毎年10月に開かれる全国大会があり、哲学、文学・語学、日本漢学の3部会ごとに会員の研究発表が行われるほか、近年ではテーマを特定した次世代シンポジウム、大会開催校による講演会などが開かれています。また大会の時期にあわせて機関誌『日本中国学会報』を刊行しており、査読を経た会員の論文のほか、前年度の学界動向を記した哲学、文学、語学ごとの「学界展望」が掲載されています。そのほか、会員に最新の学界情報を提供するため、年に2回『日本中国学会便り』を刊行しています。『学会報』掲載論文と「学界展望」、『学会便り』および次世代シンポジウムの要旨である「研究集録」などは、学会のホームページでも公開されています。日本の中国学の継承と発展のために、さらに新たな活動も準備したいと考えています。

 日本の中国学は、長い歴史と伝統をもっており、その研究成果は世界的にも高く評価されています。本学会は学術的な見地から研究を行う研究者に交流の場を提供しており、その成果を広く世界に発信しています。中国学に関心のある多くの方々の参加、そしてご支援をお願い申し上げます。

2021年4月

付記:本学会に入会をご希望の方は、「入会案内」をご覧ください。